脳血管の外科治療
脳動脈瘤・脳動静脈奇形・硬膜動静脈瘻―
新座志木中央総合病院
脳神経血管内治療科 部長
脳卒中・血管内治療センター センター長
佐々総合病院 脳神経外科
脳神経血管内治療担当医
奥村 浩隆
Message
従来の方法にこだわらず、
患者さんにとって
よい結果が得られる治療を常に考え、
選択していこうと考えています。
脳血管の外科治療についてお気軽にご相談ください
奥村 浩隆 先生が直接回答する
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「ステントアシストなしでのコイル塞栓術」は、ステントを用いないため、患者さんの脳梗塞リスクが低い術式ですが、
手術の難易度も既存の術式に比べて高く、技術そのものの理解が非常に困難なことが特徴です。
日本人でこのような手技で治療を行っている先生を存じ上げませんでしたので、この手技をドイツで学んできました。そこでこの技術を習得し、
当時は名前がなかったこの技術に「The Roman Bridge Technique」と命名させてもらえました。
従来の治療法ではリスクが高いとわかっていながらマニュアル通りの治療を進めたりするのは、私にとってはとても辛いことです。 たとえ賛否両論であろうと、よい治療成績が得られるのであれば、この「The Roman Bridge Technique」を用いて治療を行っていきたいと考えています。
INTRODUCTION
すべての治療方法の中から
患者さん各々に適切な
治療をご提案します
脳動脈瘤の患者さんが術後に薬も手術も
必要ない状態まで回復できるよう、
患者さんのための治療法の開発を
続けたいと考えます。
type
01
(The Roman Bridge Technique)
脳動脈瘤に対する塞栓術としてステントを用いたコイル塞栓術がありますが、治療後の抗血小板薬長期投与が問題となるため、ステントを用いずにステントアシスト時と同様なコイルマスを作成するThe Roman Bridge Technique(ローマンブリッジテクニック)という技術を用いて治療しております。
詳しくは、紹介ページを御覧下さい。
ステントアシストなしのコイル塞栓術 The Roman Bridge Techniqueとは
対応疾患
type
02
脳動脈瘤に対する効果的な治療の選択肢としてフローダイバーター留置術があります。フローダイバーターは、非常に目の細かいステントで、コイルを用いずに治療を行います。前述のローマンブリッジテクニックと対極にある血管内治療と言って良いかと思います。安全性と治療効果を高めるため、全く異なる方法を駆使して脳動脈瘤の治療をおこなっています。
対応疾患
type
03
硬膜動静脈瘻(dAVF)や脳動静脈奇形(AVM)に対して液体塞栓物質(OnyxやNBCA)、コイルを用いた塞栓術がおこなわれますが、1本のカテーテル単独ではなく、複数のカテーテルを同時に誘導して治療することにより、治療効果の向上を図っております。我々は、複数のカテーテルを同時に誘導して治療することにより、治療効果の向上を図っております。多方向より液体塞栓物質(OnyxやNBCA)を注入することにより、効果的で無理の無い治療を目指します。
詳しくは、紹介ページを御覧下さい。
硬膜動静脈瘻に対する血管内治療
対応疾患
PERFORMANCE OF SURGERY
脳血管内治療 実績
130例
116例
104例
143例
221例
総症例数
1600件以上
2004年1月から2023年4月まで
体への負担が少ない低侵襲治療を検討中の方や
自分に合った治療を探されている方は
お気軽にご相談ください。
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ご相談の多い症例
Doctor interview
脳血管の
外科治療をするにあたって
大切にしていること
わたくし自身が最も大切にしていることは、合併症の軽減と患者さんとの対話です。できるかぎり患者さんの負担の少ない治療法を選択し、これまでの経験を活かして、様々なシチュエーションを想定して治療の戦略を立てるようにしております。
また、患者さんとの対話を非常に大切にしており、病気について御理解いただけるまでしっかり説明し、お一人お一人の考えや価値観に合致した治療方針を見つけていくようにしております。そのため、できるだけ質問していただきやすい雰囲気を作るように心がけております。
Profile
プロフィール
新座志木中央総合病院 脳神経血管内治療科 部長
脳卒中・血管内治療センター センター長
佐々総合病院 脳神経外科 脳神経血管内治療担当医
奥村 浩隆
血管内治療のリスクを回避しつつよりよい患者さんの予後を追求するため、治療後も血管内にステントを残さない方法を推進。根元の広い「ワイドネック」と呼ばれる脳動脈瘤でも、ステントアシストなしでコイル塞栓する治療法にチャレンジし続けている
診療科
主な得意領域
脳血管内治療
経歴
H05.03 | 智弁学園高等学校高校卒業 |
---|---|
H06.04 | 山梨医科大学医学部入学 |
H12.03 | 山梨医科大学医学部卒業 |
H12.04.04 | 京都府立医科大学附属病院脳神経外科臨床研修医 |
H17.04.01 | 和歌山県立医科大学附属病院脳神経外科員外助教 |
H23.10.01 | 岸和田徳洲会病院脳神経外科医長 |
H25.03.01 | 昭和大学医学部脳神経外科助教 |
R03.12.01 | 新座志木中央総合病院脳神経血管内治療科部長 |
当院は、急性期医療から地域に密着した予防(健診)、在宅医療を行う病院です。「地域に根ざした救急医療」「院内連携に重点を置いた効率的な医療体制」等を行動の規範としております。
どのような患者さんに対しても安心・安全な医療の提供を目指し、地域とともに発展してきました。また、中規模総合病院としての利点を活かし、各診療科の密な連携を実現させています。病院を利用する患者さんは、主に内科・総合診療科・救急科で受け入れた後に、各診療科で診てもらう形をとっています。
POINT
両施設の強み
POINT
01
新座志木中央総合病院の強み:ハイクオリティーなアンギオ装置
2022年12月にPhilips社製のアンギオ装置を導入しました。また、Philips社と提携および全面バックアップの元、画質向上を図っております。
POINT
02
新座志木中央総合病院の強み:脳血管内治療に専従する医師数
新座志木中央総合病院の脳神経血管内治療科は、2022年4月より本格稼働を開始したばかりですが、昭和大学脳神経外科にてカテーテルチームを率いてきた奥村浩隆部長と同サブリーダーであった桑島淳氏副部長、三井記念病院から加入した田中遼医師の3人で治療をおこなっております。また、2023年からは、さらに2名の脳血管を専門とする医師が加入し、脳血管内治療に専従する医師が5名となっております。
POINT
03
両施設の強み:血管内治療と開頭手術の強力なパートナーシップ
脳血管障害に対して、新座志木中央総合病院では血管内治療をメインに治療しております。また、佐々総合病院では日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医・脳神経外科指導医の福田直先生が開頭術をメインに治療しておられます。わたくし自身も佐々総合病院にて毎週カテーテル治療および外来診療をおこなっております。2施設にて密な連携を構築しており、定期的なカンファレンスはもちろんの事、緊急症例についてもコンタクトをとって、絶えず患者さんにとって適切な治療法を相談しております。
体への負担が少ない低侵襲治療を検討中の方や
自分に合った治療を探されている方は
お気軽にご相談ください。
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Q&A
よくあるご質問
診察を受けるにはどうしたらよいですか?
可能であれば新座志木中央総合病院にお越し下さい。月曜日もしくは水曜日の午前8時から11時までが受付時間となっております。
また、遠方の方で難しいようであれば、佐々総合病院(毎週金曜日午前9時から10時)もしくはメディカルスキャニング浜松町(要予約)にお越し下さい。
出張等で不在となる事もありますので、事前に御電話いただけると確実です。また、受診の際には、紹介状や画像のデータをお持ち下さい。
どんな動脈瘤でもRoman Bridge techniqueは可能でしょうか?
動脈瘤の形状にてステントを使用せざるを得ないこともあります。動脈瘤の位置、形状、大きさ、深さ、ネックの広さなどがポイントとなります。画像データをお持ちいただき、気軽に御受診下さい。画像をお送りいただいても御対応させていただきますが、可能であれば受診をお願いします。